地方移住には興味があるけど、実際移住した人ってその後どうしてるの?うまくやってるの?って気になりませんか?
地方移住するための心得や調査も必要ですが、私自身が移住する前に気になっていたのは、既に移住した人が、
- 実際地方で暮らしてみてどうだったの?
- 今どんな暮らしをしてどんなことを感じているの?
ってことでした。
そんなわけで、2022年4月に移住して丸1年経過したので、いま感じていることを率直にお伝えしたいと思います。
ちなみに移住して5か月経過した時に、移住して良かったこと5つをまとめた記事はこちら↓↓↓
地方移住1年経過!田舎暮らしの率直な感想
それでは早速、率直な感想を語っていきますね。
田舎暮らしで選択肢が減ったように見えて実は豊かになった
田舎って、マイナスなことに目を向けようと思えばいくらでも出てくると思うんです。
その一つがあらゆるものの選択肢。
- 遊ぶ場所がない
- 飲食店がない
- 移動手段が車しかない
- 教育機関が少ない
都会に比べたら、〇〇がないとか少ないとか、そんなことが多いですよね。
でも、それに不満を感じるどころか、むしろ豊かだと感じるようになりました。
例えば遊ぶ場所でいうと、カラオケや映画館、ショッピングモールなんかは近くにありません。
ですが、目の前にある自然観察が最高の娯楽になり、あっという間に時間が過ぎていきます。山や海が近ければ、そこへ遊びに行くこともできますしね。
飲食店に行くのが好きな人にとっては、田舎はちょっと辛いんじゃないかと想像するかもしれません。
しかし、飲食店で支払っていたお金をお酒や手作りおつまみ代にかけて、家でまったり虫や鳥の声をBGMに寛ぎながら飲み食いするのは至福のひと時です。
思っていた以上に自然に感動し癒された
私にとって、田舎暮らしで最も良かったことは自然との触れ合い。
素晴らしい自然環境に囲まれていて、毎日感動や新たな発見でいっぱいです。
- 野に咲く草花の美しさ
- 虫や動物たちの暮らしや気配
- 数秒単位で変わる空の景色
- 季節ごとに移り変わる山々の色合い
山々と空の景色だけでもずっと見てられます・・
空気も本当にきれいで、いい香りがするんですよ。毎日新鮮で美味しい空気を吸えるって贅沢なことですね。
丸1年をここで過ごし、去年移住したばかりの時には気づかなかったことにも目がいくようにもなりました。
春先に小さなスミレがたくさん咲いていたこと、うちの裏にワラビが生えていたこと、自生する山桜や藤の花がそこら中に美しく咲いていたこと・・などなど。
きっと関心が広がり知識も増え、視野も広がったのでしょうね。
これからどんどん新たな気づきが増えるのではないかと思うとワクワクしっぱなしです!
それと・・「自然に癒される」という意味を心底理解しました。
落ち込むことがあっても、お散歩で眺める自然に驚くほど慰められたんです。感動することは想定内でしたが、自然にこんなにも慰められたり癒されたりするものなのですね・・!
早く動いたことで早く目的地につけた
「同じリスクを背負うなら、早い方がイイ」というのが、我が家の考え方です。
例えばあと10年で亡くなるとしたら、1年の遅れは10%を失ったことになります・・・。
逆に言えば、
成し遂げたいことに対してより早く動くほど、同じ投資で多くの且つ長く満足を得ることができ、後悔・失敗したと感じても挽回しやすい
ためです。
この先、どんな未来が待っているか分かりません。また別の場所に住みたいと思うかもしれません。
どうなるか分からないからこそ、その場に留まるのではなく、即、そして計画的に動いてきた結果、とても満足した暮らしを送ることができています。
素敵な人との出会いがここに移住して良かったと思えた大きな理由になった
正直、数年前は抑うつ気味だったこともあり、人とあまり関わりたいと思えなかったのですが、移住してからはそれが嘘のように心を開くことができています。
なぜかと考えた時に、イキイキと輝いていて素敵な暮らしをされている方たちと出会えたことが大きいなって感じるんです。
特に、世代は違うけど価値観がとても合うご近所さんとの出会い!
あぁ、この方がいてくれて、この方と仲良くさせてもらえたことが、移住して良かったと思える大きな理由だなぁ・・
と、ある時しみじみ感じました。
私が移住した北杜市、ご近所さんもそうですし、SNSやコミュニティで繋がった地域の方もそうなんですが、素敵な方がたくさんいらっしゃるんです。
あまり交友関係を広くつくる方ではない私でも、これからたくさんの方と繋がれたら嬉しいな!って思うほど
そういう意味でもやはり移住地探しの段階で、候補地の周囲の方に声をかけてみるのはオススメです。
都会で抱えていたストレスから解放された
私が以前の都会暮らしでストレスに感じていたことはこんなことです。
ストレスになっていたこと
- 視界に入るものは人工物ばかりで緑がほとんどないこと
- 人口が多く、不特定多数の人と日々関わること
- 小競り合いや不機嫌なのを露わにしている人に遭遇すること
私は他人の影響を受けやすい傾向にあり、どうしても多くの人に囲まれて過ごすことに疲弊してしまいます・・。
移住した今、圧倒的に人が少ない環境で、且つ自然に囲まれているため、ストレスに晒されることが激減しました。
ちなみにこのブログの主旨としてもそうですが、都会暮らしを否定しているわけではありませんし、都会の方が向いている方がいるのは承知しています。
ただ、私のように自分に合う場所を見つけて暮らしを変えることで、気持ちが楽になったり幸福感を得られるようになったりする人もいるのは事実ではないでしょうか。
移住したことで自分にとってのストレッサーが劇的に減り、心身ともに健やかになってきました
価値観が変わった
これは夫にヒアリングして出てきたことです。
元々都会大好きだった夫。
彼がこれまで「美しい」と感じていたのは、高層ビル群の赤いライトの光。
こういうやつですね。
それが移住してからは、本物の自然が美しいと心底感じるようになったそうです。
夜仕事から帰宅した夫に「今星空がきれいだから見てみ!」なんて言われたり、急ぎで呼ばれたので何かと思ったら、「あれ!桜の花びらが散る様子が美しすぎるよ!」なんて言われたり。
人ってほんと変わるものだなぁって夫を見てるといつも思わされます。笑
それと何かを比較することもなくなったんだそうです。
都会にいたら、例えばお寿司屋さんは高ければ高いほど美味しい!みたいな価値観で生きていたのが、価格とかではなく、目の前にあるものが「なぜ美味しいのか」「どんな想いで作られたのか」ということを考えるようになったんだそう。
うん、私もそういう価値観で生きている方が断然心地がイイです
地方移住して不満に思うことは?
いやいやイイことばかり並べて不満もあるでしょ~どちらかというと不満を聞きたいんだわ!って方もいるかもしれませんね。
それが本気でほとんどないんですけど、夫や地方暮らしの友人とも話題にでる2点をあげたいと思います。
医療格差に困る
地方暮らしでの一番の懸念はやっぱり医療についてですね。
医療レベルの平均値は確実に下がります。
これは他の記事でも書いてますが、人間の病院だけでなく動物病院もしかり。
私が遭遇した動物病院の例
- 設備投資をしない(昭和でとまってる・・)
- 知識が更新されていない(昭和でとまってる・・)
- 初めからうちでは治療できないという
- 東京で投与されていた薬を扱っていない
こんな感じの病院がいくつかありました。
やっぱり医療の質を求めるなら、高度医療なら尚更、東京・大阪・福岡などの大都市。
大都市圏に1,2時間で行ける場所に移住するか、高齢になった時に都会に戻るか、いずれかが安心なように感じます。
あとはストレスの少なく健康的な食事を心掛けることで、予防に最大限努めていきたいと考えています。
サービスの質が低い・・かも
田舎では競合が少ないからでしょうか・・様々な業界のサービスの質が低い傾向にあると思います。
あくまで「傾向」であって、もちろん素晴らしい会社・お店もありますよ!(ちょうどこの記事を書いてる今、お庭で土木工事をしてもらっていますが、私たちが求めていた以上のことをしてくださっていて感動しています。)
ただ、都会のサービスに慣れていたり、自身の仕事もサービス精神を意識するようなものだったりすると、地方に住んでからちょっと落胆することがあるかも。苦笑
例えば、私たち夫婦がこれまでモヤっとしたのはこんなことです。
モヤっとポイント
- アポイントの時間を明確にしない(午前中、来週など。)
- 提案して頂くときにプランAしか提示しない
- 経験のないことはやらない、調べない
- 家の建築1年点検に来ない、連絡もない
軽いモヤっとからイライラの順に並べてみました。笑
だからといって、地方移住しなきゃ良かったという話ではまったくありません。だんだん慣れてきて、「まあ、そんなもんだよね~」となってきます。
そしてこっちも細かいことを気にしなくてよくなるので、ある意味気楽です。
いや、家の点検はしてくれ
まとめ:地方移住に総じて満足
以上、地方移住して1年経過して、率直に感じていることをまとめてみました。
田舎暮らしで不満に感じていることも挙げてみましたが、移住しなければ良かった・・と思ったことは一度もありませんし、今の暮らしをとても楽しんでいます。
移住2年目は、鳥や虫、草花のことをもっと詳しくなったり、地域の方々のことをまだまだ知らないので知り合いを増やしたりして、田舎暮らしを益々満喫したいです。
地方移住を検討している方にとって、この記事がリアルな移住生活を少しでも想像できるものとなっていたら幸いです。