近い将来、田舎暮らしをしようと決めた時、まず考えるのはどの地域にするか、ということではないでしょうか。
私たちは最初の海外から始まり(笑)、本当にいろんな場所が浮かんできました。
- 気候が暖かく、人々も穏やかな沖縄
- 寒いけれど広大な北海道
- 何となく良さそうだなと九州
- 夫の地元、広島
- 夫が大のお気に入りの兵庫(神戸)
- 旅行で行って気に入った伊豆や熱海
- オシャレで都心にも新幹線で行ける軽井沢
候補あがりすぎですね・・苦笑
そんな中でも、山梨県北西部にある北杜市に移住先を決めた理由をお伝えしたいと思います!
田舎暮らしに北杜市を選んだ6つの理由
東京までアクセスしやすく近い
北杜市は、東京から中央線でつながっています。
例えば、北杜市の小淵沢駅であれば、新宿駅まで約2時間。東京駅までは約2時間半で行くことができるんです。
中央自動車道も通っているので、車でも首都圏なら2~3時間程度で移動することが可能です。
夫は移住後もしばらく東京のオフィスに勤務する予定ですし、都内で開催されるセミナーなどに行くこともあります
仕事を完全に辞めて現地で探し、東京に行く予定も滅多にないようなら、東京までのアクセスはあまり気にすることはないと思いますが、我が家にとっては外せない条件となりました。
自然環境が良い
北杜市は、北は八ヶ岳、西は南アルプスに囲まれた、山々が美しい地域です。
空気も水もとてもキレイで、土地を探しながら、「こんなところで犬の散歩をしたいな」と思うところがたくさんありました。
そんな環境の良さからでしょう。
ホタルやオオムラサキが生息している場所も多くあります。
オオムラサキは国蝶ですが、都市化や自然環境破壊によって生息地が少なくなってきています。
環境庁の自然環境を測定する目安になる指標昆虫の一つに、オオムラサキが定められています。北杜市長坂町は、オオムラサキの生息地として日本一といわれているそうです!
また、北杜市の白州町には、サントリーの天然水工場やウイスキー蒸留所があったり、キャンプ場なども多く点在しています。
山梨県北杜市
「尾白川渓谷」
緑に囲まれた断崖と流れる美しい水が豊富で、山梨に旅行に来たら一度は訪れておきたい尾白川渓谷。
甲斐駒ヶ岳に源を発するとても美しい渓谷で、山梨県の中でも絶景で冷涼な水が名水百選にも選定! pic.twitter.com/rRgvq25rVt
— 日本のいいとこ。 (@Goooood_Japan) April 8, 2020
日本名水百選にも選ばれている尾白川渓谷!
ココは絶対行きたい!めちゃくちゃキレイです。
犬の散歩が楽しみなことはもちろん、移住したら山登りなんかもしてみたいなぁとワクワクしています。
それと私がすごくいいなと思っているのは、北杜市は有機農業や自然栽培が盛んな点です。
いくら自然豊かでも、除草剤や殺虫剤などの農薬を頻繁に散布するような環境に暮らすのは不安です・・。
日照時間が長く、気候が良い
北杜市は、市内の標高差が大きいので、気候の差が若干あります。
ですが、全体として積雪は少ない方で、降っても溶けやすく、日照時間が長いということが特徴です。
特に北杜市明野町は、日照時間が日本一長いことで知られています。
ひまわり畑が有名です。
ひまわり畑見たことあるぅ🙄
山梨県北杜市の明野のひまわり畑……綺麗だよ🎶 pic.twitter.com/WjVK5qU2Hz
— 流浪人 (@4q_pm) July 17, 2020
圧巻!!
私は実は寒いのがあまり得意ではないので、寒い地域に移住するなら、日照時間が長く気候が良いというのはかなりポイントになりました。
ちなみに地形の特徴上、標高が高いほど寒いとは一概にいえないようです。
広くて良い土地を安く購入できる
田舎暮らしがしたい人って、きっと広めの土地に住みたいなって思っているのではないでしょうか?
首都圏で一軒家といったら、お隣の壁との間が1mもないところなんてザラですよね。
単にマンションなどの集合住宅から、一軒家に引っ越したいならいいと思います。
ですが私たちは、隣をあまり気にすることなく、のびのびと過ごせるところに暮らしたかったので、敷地の広さは重要でした。
しかし広い土地って案外なかなかなくて、広くてその他の条件にも合う良い土地となるとすごーく限られるんですよね・・
そして一体、何坪あれば満足できるのでしょう。
私たちが目安にしたのは、300坪以上。
それはなぜかといいますと、初めて土地を見たのが、実は軽井沢だったことがキッカケです。
軽井沢では、「軽井沢町自然保護対策要綱」で、別荘を建てる際は1区画1,000平方メートル(302.5坪)以上と決まっています。(地域区分によりますが)
最初は300坪って広すぎると思ったのですが、犬と静かな環境で安心して暮らすには、確かにそれくらいはあった方がいいなと思うようになりました。
しかしさすが、軽井沢。
やはり広くて良い土地は、価格も比例してとても高いです。
最初はそれでも軽井沢の雰囲気が好きだったので、軽井沢にするつもりでしたが、いろいろとワケあって見直すことになりました。
じゃあどこにするとなった時に、改めて都心にも出やすく自然豊かな場所を調べたところ、北杜市が候補にあがりました。
北杜市は、軽井沢より広い土地は限られてきますが、他の地域よりはそれなりにあります。
且つ、広くて良い土地なのに、軽井沢より断然安いのです。
軽井沢と北杜市の時価公示価格と土地価格(取引)を、表にしてみました。(土地価格ドットコム参照)
地域 | 時価公示価格 | 土地価格(取引) |
---|---|---|
軽井沢町大字軽井沢 | 34万円/坪(2020年) | 20万円/坪(2019年) |
軽井沢町大字長倉 | 10万円/坪(2020年) | 11万円/坪(2019年) |
軽井沢町大字追分 | 4万円/坪(2019年) | 4万円/坪(2019年) |
北杜市大泉町西井出 | 4万円/坪(2020年) | 2万円/坪(2019年) |
北杜市小淵沢町 | 5万円/坪(2019年) | 2万円/坪(2019年) |
北杜市高根町清里 | 3万円/坪(2020年) | 1万円/坪(2019年) |
北杜市白州町横手 | 2万円/坪(2019年) | 2万円/坪(2019年) |
北杜市須玉町若神子 | 6万円/坪(2019年) | 6,933円/坪(2018年) |
土地価格は、その年に実際売却された物件が反映されるので、どんな物件が売れたかによって変わってきます
なので一概には比べられないと思いますが、やっぱり軽井沢は高いですね。
そして全体として言えるのは、前年比をみると、軽井沢は上昇、北杜市は下落傾向にあるということです。
土地の価格が安ければ、広い敷地を買うことができますし、建物に費用をまわすことができます。
私たちにとってはそれがとても魅力的でした。
移住者が多い
地方移住をするにあたり、移住者が多いかどうかも一つのポイントにしました。
地方創生を掲げて地方移住を促す政府、移住促進に力を入れる自治体、田舎暮らしをもてはやすようなメディア・・
なんだか地方移住って、一つのブームみたいになっているところもあります。
でも、移住して後悔した人の記事を目にすることもあるし、田舎暮らしはやめとけ!的な本まであってちょっと不安ですよね・・
私も夫もそうですが、独特の習慣や文化が強すぎて閉塞感がある田舎へ行くのは正直抵抗があります。
そこで、移住者がある程度いる地域であれば安心感がありますし、そこでの暮らしがどんな感じか、ブログやインスタグラム、ツイッターなどのSNSで情報収集することも可能です。
尚、北杜市は、宝島社が出版している「田舎暮らしの本」2月号の、「2018年度版 住みたい田舎ベストランキング(小さいまち・総合部門)」で、1位を獲得しています。
28年9月から29年11月までに、移住者は計1058人。このうち、東京都内からの人が約3分の1を占めた。
また、北杜市人口ビジョン 北杜市総合戦略(山梨県北杜市 平成30年3月 第2回改定)によると、県外からの転入者は、山梨県全体として50%なのに対し、北杜市は69%。(平成24年)
東京からの移住者が多いですが、近年では関西地方からも増えてきているのだそうです。
結局、最後は直感!
結局はコレなのかなって思うんです。
その土地にいて、心地良いか・・
日本に田舎暮らしができる場所はたくさんありますが、ココに住みたい!なんか心地良い!と思える場所は、限られるのかもしれません。
どこにその心地良さを感じるかは、人それぞれだと思うので、こういう定義!とは言えないのですが・・。
そして、その地で出会った人とのご縁。
これも大事だなぁ~と思います。
散々土地探しをしてきて思ったのは、その地で出会った人との記憶や思い出は、その地の印象にすごく影響を与えます。
素敵な方と出会えると、その地が大好きになったりしますよね
移住してからどれだけ他人と交流をするかは、どんな田舎暮らしをするかにもよると思いますが、まったくしないことはないでしょう。
私は仕事をしたり子どもがいたりするわけでもないので、そこまで交流はないと思いますが、やっぱりそれは大事だなぁって感じます。
北杜市移住について後悔談や良くない噂も聞きますが
ここまで北杜市を魅力に感じた理由を書いてきましたが、実は北杜市には移住で嫌な思いをして後悔したという話や、ちょっと確認しておいた方が良いことなどもあります。
- 中部横断自動車道の建設予定がある
- 太陽光発電パネルの設置が多い
- 区・組などがあってゴミ出しに不便な地域がある
- 田畑で爆音機を使う地域がある
などなど。
別途記事でもう少し書こうと思いますが、北杜市といっても2004年から2006年にかけて、8町村が合併してできた市です。
同市内でも特徴が違うので、気になったエリアがどんな場所なのか、事前によく確認することで極力避けられると判断しました。
まとめ:私たちの生活スタイルや感覚に合ったのが北杜市
改めて、私たちが移住先を山梨県北杜市にした理由は以下!
- 東京までアクセスしやすく近い
- 自然環境が良い
- 日照時間が長く、気候が良い
- 広くて良い土地を安く購入できる
- 移住者が多い
- 結局、最後は直観
人それぞれ、移住先の地域を決める理由があると思いますが、私たちの生活スタイル、価値観や感覚に合う地域に出会えたのではないかと考えています。