地方移住での失敗例から学ぶ回避策と失敗への備え方

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憧れて地方移住をしてみたものの、失敗して都会に戻ってきた・・そんな話を聞くと、ちょっと躊躇してしまいませんか?

かお

誰しも失敗は極力避けたいものですよね・・

地方移住するには、仕事やお金、住まい、それまで構築してきた人間関係、子どもがいれば教育のこと、それらに影響を与えます。

ここは地方移住の先輩方から学ぶのが吉です。

この記事では
  • 「地方移住の失敗」ってどういう例がある?
  • そこから学ぶ回避策
  • 「地方移住の失敗」をどう捉えるか?
  • 失敗してもやり直せるよ!ただし備えは必要

ということをお伝えしていきます。

目次

地方移住の失敗例

まずは私たちが見聞きした、地方移住で失敗、または後悔されたケースをご紹介します。

理想と現実のギャップがあった

観光で行った場所に「あの素晴らしい景色に一目ぼれして・・」「みんな親切だったから・・」などと良い印象を抱き、移住先として決めてしまうと、移住してからギャップを感じる危険性があります。

旅行で行くのと実際に住んでみるのとでは大違いだからです。

観光として魅力を感じた場所が、実際の自分たちのライフスタイルや条件に本当に合うのか冷静な判断が必要です。

また、田舎暮らしといえば「古民家」と憧れて住んでみたら、虫がすごくて辛すぎたという人も。

どんな家に住むかも重要です。

思っていたよりお金がかかった

田舎暮らしをしたら、生活費が下がると思いませんか?

確かに下がる部分もありますし、暮らし方の工夫によっていかようになる部分もあります。

しかし、都会では必要なかった思わぬ出費が発生することは頭に入れておく必要があるでしょう。

  • 1人1台の車の維持費、ガソリン代がかかる
  • プロパンガスになってガス代が大幅UP
  • 寒冷地、または気密性の低い家で暖房費UP
  • 離島でネットショッピングの送料UP
  • 古民家や築年数が経過した家に住んでリフォーム費用発生
  • 自治会費が高額だった

住む地域やどんな家を選ぶかによっても変わってきますね。

仕事の問題(求人が少ない、収入が減る、働き方が合わない)

多くの人は、仕事をどうするかを決めて収入面で問題がないことを確認してから移住をするでしょう。

しかし、「とりあえず行けばなんとかなる」精神で、都会での仕事を辞めてそのまま移住してしまうケースもあるようです。

貯えや副収入が十分あるのならいいですが、そうでない限りはしっかり仕事の目途を立てておく必要があります。

都会に比べたら求人数は圧倒的に少ないですし、職種も限られます。一般的に収入も減ることが多いですね。

また、働き方が合わないというのも大きなストレスになる可能性があるので注意が必要です。

  • 仕事のスピード感
  • サービスの質
  • 通信手段
  • 職場の人間関係

大企業の支社や地方都市の企業などであれば感覚の差はあまりないかもしれませんが、土着文化の強い地域の中小企業などではカルチャーショックが起こる可能性があります。

気候が合わなかった・大変だった

移住先の気候についてはほとんどの人が調べることだと思いますが、それでも気候が問題になるケースがあります。

我が家を例に出してみます。

夫は「雪を見ながらリビングで寛いで暮らしたい」と移住地探しをしていた頃によく言っていました。

しかし、その当時暮らしていた高断熱高気密のマンション内でさえ、夫は暖房をかなりきかせていたのです。

かお

私も寒がりだけど、夫は私以上の寒がり・・お互い雪かきとかマメにできるタイプでもないし雪がたくさん降るところなんてきっと無理だぞ。。

と内心思っていました。

それで真冬のある日、標高1,300mを超える土地を夫が気に入りその近くの宿に宿泊したんですが・・お風呂から戻ってきた夫、「ここまで寒いの無理・・」と理解したようです。笑

私たちは移住先を決める前に寒さを体験しておいて良かったですが、憧れが強くその勢いで移住して後から後悔するケースもあるので気をつけましょう。

暑い地域なら最も暑い時期に、寒い地域なら最も寒い時期に、是非自分たちが適応できそうかどうかを体感してみてくださいね。

家族の合意が不十分だった

家族の人数が多ければ多いほど、家族の地方移住に関する意思のすり合わせは重要になります。

例えば夫が強く地方移住を希望し、移住先も夫の希望地や夫の実家近くにUターンなどをすることに、都会暮らしを気に入っていた妻が合わせた場合。

移住後にやっぱり元の生活に戻したいという気持ちになるだけでなく、夫婦仲にまで影響を与える可能性があります。

実際に、地方移住をやめたり別居生活を選んだりしたご夫婦もいるので、家族間の合意は必ずとっておきましょう。

人間関係のトラブルや地域の文化に馴染めなかった

地域の人々との関係性は、移住生活をうまく継続できるかどうかに大きな影響を与えます。

  • 過干渉だったり閉鎖的だったりしてご近所付き合いがうまくいかなかった
  • 地域のイベントや集まりなどが多くて大変だった
  • その地域独特の文化(男尊女卑意識が強い、冠婚葬祭への関わり等)があって馴染めなかった

このような理由で、移住生活が辛くなるケース。

もちろんその地域にもよりますが、都会での関わり方と同じとはいかないので、自分たちに合うかどうかの確認が重要ですね。

かお

私の友人は結婚を機に夫の実家がある地方へ行きましたが、化粧をして歩いていただけで変な噂をたてられたそうです・・

地方移住の失敗は事前に防げることもたくさんある

ここまで地方移住の失敗例を見てきました。

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、事前に防げることもたくさんあるのです。

  1. しっかり事前調査をする
  2. 想像力を働かせる

失敗を防ぐために、私はこの2点が非常に重要だと思っています。

とことん事前調査をしよう

その地域への第一印象や自分の理想だけで話を進めずに、徹底的に調査をしましょう。

そのために必要なことは、こちら。

  • 可能な限り何度も足を運ぶ
  • できるだけ年間通して通ってみる(いろんな季節を体感する)
  • 現地に住んでいる複数の人から直接話を聞く
  • これまでの気象・災害等のデータを確認する

尚、同じ市町村内であっても、気候も人付き合いも異なることも往々にしてあります。

候補地を絞れたらその都度確認していきましょう。

想像力を働かせる

実際にその地で生活している姿をじっくり想像してみましょう。

  • 買い物や通院、通勤・通学に大きな問題はない?
  • 子どもの成長に合わせた・子どもが望む教育を受けさせることができそう?
  • 家族みんながある程度馴染めそう?
  • 生きがいをもって暮らせそう?

何に価値をおくかは人によって、また家族構成によって異なってくると思います。

それぞれが大切にしたいことを実現できるか、そこに移住することで決定的に困ることがないか、想像力を働かせて考えておきましょう。

いろんな人の移住体験を知ってみるのも、自分の生き方や移住の先に何を見いだしたいのかを考えるヒントになるのでオススメです。

地方移住を失敗してもいいという考えと万が一の失敗に備えること

失敗は成長、そして未来に繋がる

散々「地方移住の失敗」について語ってきたわけですが、そもそも失敗ってあるのでしょうか。

実際に地方移住をして都会に戻っていく人もいますが、その間に多くの学び、成長、気づき、考え、出会いがあったはずです。

もちろん、破産や家庭崩壊などその後の生活に決定的な悪影響を及ぼすようなことがないようにしっかり移住計画を進める必要はあると思います。

しかし、失敗を恐れすぎて身動きがとれずモヤモヤと留まっているよりは、

  • 別に失敗してもいいんじゃない?
  • 失敗も次に繋がる学びだよね

という考えをもっておく方が、限られた人生をより良く生きることができるのではないかと考えます。

前項と矛盾したことを言うようですが、どんなに事前準備をしっかり行い移住したとしても、

  • 移住してみて初めて分かること
  • 暮らしていく中で考えや状況が変わること

そんなことだっていくらでもありえます。

地方移住というと大きな決断な感じがしますが、ちょっと遠いところへの「引越し」です。

合わなかったらまた別のより良い場所を探せばいいという考えを持ってもいいのではないでしょうか。

万が一「やり直したい」と思った時のために備えておくことも大切

だからと言って、失敗してもいいじゃ~ん!当てずっぽうに行動しちゃえ!と軽々しくは言いません。

「気の向くままに」「考えるより動いてみる」という生き方もとても素敵で個人的には好きですが、同居家族の人数が多ければ多いほどそうはいかないでしょう。

やっぱりこの選択ではなかった、やり直したいという万が一の時に備えて、特に資金的なことをよく考えておくことは重要なことです。

例えば下記のように・・

  • 需要のある資格取得や業務経験を積んでおく
  • 住む場所にとらわれない働き方・収入源を確保しておく
  • 二段階移住からはじめてみる(ライフスタイルを大きく変えなくていい地方都市などでまず暮らしてみる)
  • 二地域居住からはじめてみる(週末や長期休暇などを地方の住まいで過ごしてみる)
  • 中古物件を購入したり新築を建築するならリセールバリューやレンタルバリュー(リセールバリューにかけた造語で「賃貸に出すときの価値の高さ」)を考慮しておく

我が家は移住先にいきなり家を建築することになりましたが、夫はこの点をかなり慎重に検討しており、土地探しだけで3年かかりました。

魅力的な土地を探し、しっかりした家を建てることで、売り手が付きやすい家にしておくこと・・

かお

私はとにかく早く移住することを優先したかったのですが、夫の考えや言っていることは移住の失敗談を聞けば聞くほどよく分かりました。

まとめ:失敗例を参考に事前調査と備えをしておこう

ここまでの内容をまとめます。

この記事のまとめ
  • 地方移住で見聞きした失敗例(理想とのギャップ、お金や仕事の問題、人間関係など)
  • それを回避するためのポイント(とことん調査して想像力を働かせてみよう)
  • 地方移住で失敗してもいいのでは?という視点も持ってみてはどうだろう
  • 「やり直し」するための備えもしておこう

私のまわりで見聞きしただけでも、どこに住むか、どんな生き方をするかは本当に人それぞれで興味深いなぁと感じます。

何が成功で何が失敗かは、うまくいかなかった後にどう捉えてどう行動するかによって変わってくるのかもしれません。

失敗しないように慎重に行動・計画する部分と、「失敗してもやり直せばいい」というメンタル面を持ち合わせてみると、人生をより楽しめるのではないでしょうか。

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