移住先で家を建てたい方は、土地を探す時、どのような条件をあげていますか。
我が家の地方移住は明確な理由と目的があったので、わりとすぐに条件がかたまったように思います。
土地に求める調査結果やツイッターを見てみたら、我が家ではまったく考えていないこともありました!
そりゃそうですね、人によって理想の暮らしは異なります。
- 調査結果やツイッターで分かった土地に求める条件
- 我が家が土地探しの条件にしたこととその理由
を、お伝えします。
これから土地探しをする人、どんな条件で土地を探そうかな?と考えている方のヒントになるといいなと思います。
人々が土地探しする上で条件とすること
土地探しの条件といっても、「どこで」探すのかで大きく違ってくるのではないでしょうか。
都会に住みたい人と、地方に住みたい人では、理想の暮らしが違うのは想像がつきます。
地方で土地探しをする人、都会で土地探しをする人、それぞれどのような条件をあげているのかみてみましょう。
地方移住したい人が土地に求める条件をツイッターから探ってみた
まず、地方移住をしたい人について。
ツイッターで意見をひろってみました!
こんな借景を家から眺められたらどれほど素敵だろうか。
ここは京都だけど、田舎の良さはこういう借景がたくさん残ってるところ。
都会の陽当たりと最寄駅しか検討しない土地探しより、田舎のロケーション求める土地探しの方が私には魅力的😄 https://t.co/zflYJ2PCeH— Y.Uni(ゆに)@26歳が田舎の工務店で建てた注文住宅ブログ (@YUni_home) November 22, 2019
分かるなぁー!!
田舎で土地探ししてる時って、ほんと景色が良すぎて幸せな気持ちでいっぱいになるんですよね。
私は借景を絶対条件にしていたわけではありませんが、結果的に景色の良い土地になりました。
土地探しがめんどい
なんで田舎なのに
広い土地ないのさ
200坪は最低でも欲しい。
庭ない家など要らぬ— さっちゃんは0421えー (@kani0624) January 1, 2020
やっぱり広さは重要なポイントの一つですよね。
せっかく田舎にいくんだから、広い土地でのびのび過ごしたい。
でも、この方もおっしゃるように、案外広くて良い土地ってあまりないのです。
マイホーム土地探し難儀してる😩
子育てしやすい田舎の土地(坪数広い、安い、市の子育て制度◎、待機児童なし)にするか、通勤に便利なやや田舎(ちょい高め、やや狭、待機児童多い、買い物通勤しやすい)にするか…。
田舎から田舎へなんだけど今以上の田舎に引っ越したくない🤣🤣— poco☺︎32w→6m(修正4m) (@poppo02629644) July 16, 2020
子育てしている人にとっては待機児童・自治体の子育て支援・利便性も重要になってきますね。
私ももし子どもがいたら、同じように悩んでいたかもしれません。
広々としていて見晴らしがよい、そんな田舎らしさを確保しつつも、利便性もある程度あったらいいな・・
そんな風に、両方を持ち合わせている土地を理想とする人が多いかもしれませんね。
都会で土地を購入する人が条件にする点を調査結果から探ってみた
ちなみに都会で土地を購入する人はどうでしょうか。
一般社団法人住宅生産団体連合会が、2000年から毎年おこなっている「戸建注文住宅の顧客実態調査」というものがあります。
この調査の対象エリアは、3大都市圏(東京圏、名古屋圏、大阪圏)と地方都市圏(札幌市、仙台市、広島市、福岡市、静岡市)。
結果は以下の通り。
新たに土地を購入(借地も含む)した顧客が住環境の面で特に重視した点をみると、「通勤、通学などの利便」が 58.9%で最も高く、次いで、「敷地の広さや日当たりなど空間のゆとり」(45.0%)、「街並み、景観」(39.7%)、「日常の買い物の利便」(34.2%)の順となっている
やっぱり利便性や街並みを重視する傾向にありますね。
なお、同調査の2020年度の結果が出ていたので見比べてみました。
2018年度 | 2020年度 | |
通勤、通学などの利便 | 58.9% | 53.1% |
敷地の広さや日当たりなど空間のゆとり | 45.0% | 41.4% |
街並み、景観 | 39.7% | 35.2% |
日常の買い物の利便 | 34.2% | 29.7% |
水害・津波の受けにくさ | 23.6% | 33.8% |
利便性や街並みが上位に入ってくるのは変わりませんが、「水害・津波の受けにくさ」が、年々上昇しているようです。災害が増えているのでこれは当然の結果かもしれませんね・・
静かに安心して田舎暮らしするために我が家が条件にしたこと
続いて、我が家が土地探しにおいて掲げていた、7つの条件をご紹介します。
上記の調査結果に出ているような利便性は、ほとんど重視していませんでした。
それは、
犬も私たちも安心して静かに暮らせる環境
という最優先したい目的があったからです。
約3年ほど土地を探してきましたが、移住の目的が明確にあったので、土地の条件に掲げてきたことはずっと変わりませんでした。
それでは条件を一つずつみていきます。
条件1:広々とした余裕のある敷地
まずは敷地の広さです。
広すぎても管理が大変だよ・・という声も聞きますが、私たちは、「300坪以上で、広い分には歓迎!」と言っていました。
敷地の広さにこだわったのは、豪邸を建てたいとか見栄をはるような話ではありません。
私たちにとって敷地が広いとイイことがたくさん
- 隣家と一定の距離をとることができるので、プライバシーの観点から安心です
- 日当たりも良くなります
- 庭で犬がくつろぎやすくなります
これらの理由から、広い土地を条件にしていました。
条件2:接道が家の背になるような土地
どうやら世間では、「南接道」が人気なようです。
多くの不動産会社のサイトには、土地や物件を探す時に、「南接道」という検索項目がありますよね。
しかし、この南接道、私たちはどうしても避けたいことの一つでした。
人の視線が気になるので、家が開港している部分(多くはリビングなど寛ぐ場所でしょうか)やお庭が、接道に向いていてほしくなかったんです
もちろん、植栽や塀などを作るなどして、いくらでもやりようはあるでしょう。
ですが、私はちょっと抵抗を感じてしまうのです。夫も同意見でした。
ですので、できれば北接道の土地で、南側にリビングやお庭を作るのを理想にしていました。
条件3:農薬などの薬害を受ける可能性が低い
マンションの敷地内の緑地には、定期的に殺虫剤が散布されます。
散歩中に、どこからか化学薬品臭がしてきて、急いでその場を離れたことも・・
結構敏感みたいで、散歩中などに殺虫剤や除草剤と思われるもので頭痛や吐き気をもよおしたことが何度もあるのです・・
検査はしていないので化学物質過敏症かどうかは分かりませんが、いずれにしても健康には良くありませんよね。
人間の健康にも影響を与えるくらいですから、犬にとってはもっと脅威です。時々、殺虫剤や除草剤で亡くなった犬のニュースを目にします・・
ですので、農薬の被害が極力少ないところというのは重要なポイントと考えていました。
とはいえ、日本では殺虫剤も除草剤も、ホームセンターや100円ショップなどで簡単に買えてしまいます。
いつどこで誰が散布しているか分からないので、完全には防ぎようがありませんが、大規模に散布されるようなところを避けることは可能です。
例えば次のような場所は避けました。
- 除草剤を使用するゴルフ場の近く
- 慣行農業の田畑の近く
ゴルフ場がある別荘地も多く、気に入ったところを数か所問い合わせたのですが、そのすべてが除草剤を使用していました。
田畑については、自然農法や有機農法の農家はまだ圧倒的に少ないので、化学物質に過敏な方は気を付けた方がよいかもしれません。
条件4:静かに暮らせる場所
駅前マンション暮らしでは、音に関する悩みが多くありました。
- 電車の音
- 救急車やパトカーなどのサイレンの音
- 選挙演説
- 駅前での音楽イベント
普段は慣れてしまった部分もありますが、体調がすぐれない時などは、特にうるさく感じてしまうんです・・。
今後は静かに暮らせるよう、下記の点に注意して土地を探しました。
- 車通りの多い道路から離れている
- 観光スポットや人が集まるところから離れている
- 防災無線に近すぎない
利便性も大切なことは分かるのですが、買い物は元々ネットをかなり活用していますし、それよりも静かな暮らしができそうなことを優先しました。
先ほど触れた、防災無線を気にする方は少ないかもしれませんが、結構な音量があるのでチェックすることをオススメします~!
こんな風に、地域のハザードマップを確認すると、防災無線の設置場所が分かりますよ~!
条件5:平坦地か緩傾斜地
別荘地などに行くと、結構な傾斜地に家が建っていることがあります。
多くの傾斜地は、良い景色が眺められることがメリットです。
一方、デメリットとして最も浮かぶのは、建築費用がかさむことではないでしょうか。
傾斜地に家を建てるのは、構造面ではもちろんのこと、重機をいれるのが困難なケースがあって費用に影響が出てしまいます。
また、私はお庭を犬の寛ぎ空間にしたかったので、平坦地かかなり緩い傾斜地を条件としました。
条件6:別荘地か移住者もいるエリア
まったく知らない地方への移住・・やっぱりその地域の人々とうまくやっていけるか、多少は不安がありました。
そこで、一つの条件としたのは、別荘地か移住者がいるエリア。
すでに移り住んでいる人がある程度いれば、よそ者を受け入れないような雰囲気ではないだろうと考えたからです。
私たちが移住する北杜市でいうと、特に大泉町が移住者が多く人気なようです
条件7:災害や季節の影響を受けにくい場所
これは皆さん意識することでしょうけれど、昨今の大雨・台風による災害を見ていると、かなり気を付けないといけないと思いました。
これから温暖化の影響で、益々災害は増えていくでしょうから、ハザードマップの確認は必須ですよね。
また、寒冷地で探していたので、積雪の影響も考えなければなりません。通年利用できるかどうかが重要です。
これらの点から、下記のようなことを注意して確認するようにしました。
- 川や池などの近くではないこと
- 周囲より土地が低くなっていないこと
- 敷地内に小川や水の溜まり場、水の通り道のようなものがないところ
- 土地までの道が急勾配ではないこと
どこでどんな災害が起こるか分からないですが、懸念が少しでもあるような場所は避けました。
土地の条件を決めるために、まずは今の暮らしを振り返ろう
土地に対する条件は、人によって様々です。
まず、下記のような事柄が、土地の条件に反映されるでしょう。
- 家族構成
- 年代
- 仕事
- 生活パターン
この基本事項を踏まえ、
- 理想の暮らしはどんなものか?
- 今の暮らしで困っていることや改善したいことは何か?
これらをよく考えてみると、自然と土地探しに関する条件がかたまってくるのではないでしょうか。
まとめ:土地探しの条件は理想の暮らしからうまれる
以上、
- 多くの人が土地探しの条件にしていること
- 我が家が土地探しで条件としたこと
- 土地探しの条件は、理想の暮らしや今困っていることを振り返ることから
をまとめてみました。
土地探しをしているうちに、自分たちの理想や希望が見えてくることもあると思いますが、予め今の暮らしから振り返って考えておくと効率よく探すことができるでしょう。