地方移住したら家庭菜園をしてみたい!と考えている方は多いのではないでしょうか?
新型コロナウイルスの流行によって、マンションでのプランター栽培を始める方も増えたといいます。
私もマンションでハーブを育ててはいましたが、移住後はがっつり家庭菜園をはじめてみました!
せっかく家庭菜園をするので安全な野菜を食べたいと思い、無農薬無化学肥料栽培でつくることに決めていました。
この記事では、
などをご紹介します。
これから家庭菜園をしてみたいな!と考えている方の参考になりますように!
家庭菜園1年目の結果と課題
早速、1年目はどんな家庭菜園だったかをご紹介したいと思います。
1年目の作付けプラン(レイアウト)
1年目は、実は秋野菜から始める予定でした。
秋の方が虫が少ないので、初心者が取り組みやすいと言われているからです。
しかし、知り合いからズッキーニの苗を頂いたことを機に、急遽夏野菜から始めることになったのです。
大急ぎで土作りと作付けプランを考えました~
米ぬかや油粕のような未発酵の有機物を入れた場合、土作りから2週間~1か月ほどあけて種蒔きや苗の植え付けをする必要があります。
ちなみに全然知識がなかったので、こちらの本で勉強して取り組みました。
相性の良い野菜=コンパニオンプランツを考えて決めた作付けはこんな感じ!(ツルムラサキなど適当に植えてしまったものも一部あり・・)
1年目の作付けプラン
1つの畝が、1m×2m=2㎡で、計16㎡分つくりました。
上の図は春夏野菜と秋冬野菜を一緒に作成し、一部省略したものもあります。(例えば夏のズッキーニの後に山東菜・サニーレタス・カブを植えたり、バジルの後に大根を植えたりしました。)
また、このほか畑と家の間に「スパイラル菜園」というものを作り、ハーブと畑に入りきらなかったバジルと大葉を育てたり、プランターでベビーリーフやルッコラを育てたりしました。
スパイラル菜園は、パーマカルチャーの本で知った栽培方法で、石やレンガを積んでらせん状に仕上げます。(本来はモルタルは使いません)
この形状だと、水や風がスムーズに流れ、場所の高低によって日当たりや湿気の具合が変わってくるので、異なる気候条件を好む数種類のハーブを植えることができます。
相良清和監修『自然のしくみをいかす家庭菜園 パーマカルチャー菜園入門』(一般社団法人家の光協会、2010年)
正直ちょっとやってる感を出したくて、移住してすぐに作ったスパイラル菜園です・・汗
本来の使い方はあまりできなかったので、2年目はもう少し工夫してみます!
1年目に栽培した野菜の収獲結果
1年目に栽培した野菜と、収穫の結果を一覧にしました!
種類 | 種or苗 | 結果 | コメント |
---|---|---|---|
ズッキーニ | 苗から | ◯ | どんどん実ったが途中うどん粉病に。うどん粉病が出たらすぐ対策すべし! |
トウモロコシ | 種から | × | ベビーコーンしか採れなかった。地力が足りなかったのかも。 |
枝豆 | 種から | ◎ | 虫食いもあったがたくさんできた。採れたての枝豆は最高に美味しい! |
ミニトマト | 苗から | ◯ | 1株はたくさん収穫できたがもう1株がイマイチ。でも美味しくてトマト好きになった! |
落花生 | 苗から | ◯ | 虫食いがやや多かったが食べられた。採れたての茹で落花生は美味すぎて家庭菜園の醍醐味。 |
大葉 | 苗から | ◎ | 採れすぎで大葉祭りの日々。美味しかったけどやや野性的な味わいだった。笑 |
ツルムラサキ | 苗から | △ | 早々に失速。大葉で日当たりを遮られていたので植え場所が微妙だったと思われる。 |
ゴーヤ | 苗から | × | 実なりが遅くようやく育ってきた頃に寒くなり終了・・ |
シカクマメ | 種から | △ | 初期育成がゆっくりで少ない収穫で終わったが美味しかった!花がとてもきれい。 |
オクラ | 種から | △ | 初期育成がゆっくりで少ない収穫で終わったが美味しかった!花が美しすぎる。 |
バジル | 種から | ◎ | マンションでプランダー栽培した時より多収穫。 |
スイスチャード | 種から | ◯ | さほど大きくはならなかったが、外葉を収穫すると新芽がどんどん成長した |
ラディッシュ | 種から | ◯ | あっという間に成長し簡単だったが、うっかり採りそびれ実割れしたものもあった |
サツマイモ | 苗から | ◯ | 量は少なめに作ったけど味がとても美味しかった! |
つるなしインゲン | 種から | △ | 中盤から収獲のタイミングが遅れかたくなってしまった。若いうちに収獲すべし。 |
大根 | 種から | ◯ | 9月播種がうまくいき立派に育ったが、10月播種分はうまく育たず |
小かぶ | 種から | ◯ | 間引きのタイミングが早ければもっと収穫できたはず |
小松菜 | 種から | ◎ | 成長がとても早くて手間がかからず!美味しかった! |
春菊 | 種から | × | なぜかほとんど成長せず・・地力かpH値の問題か・・ |
サニーレタス | 種から | △ | 超ミニのサニーレタスとなった。恐らく間引き遅れと地力不足? |
青梗菜 | 種から | △ | 超ミニでちょっと固めの青梗菜になった |
山東菜 | 種から | △ | 育成にバラツキがあり収穫のタイミングも遅れた |
からし菜 | 種から | ◎ | 小松菜同様手間がかからずよく成長した |
のらぼう菜 | 苗から | ? | 越冬野菜につき現在も育成中 |
大根から下は秋冬野菜なのですが、夏と比べてモチベーションが急降下し、畑へ行く時間が減ってしまいました。
おかげで収穫に影響が出てしまいました
トマトやズッキーニなどの夏の果菜系は次々と収獲できるのが楽しくて、サツマイモや落花生、大根などの土中に埋まっているものは収穫するまで全貌が分からないので、収穫した時の喜びはひとしおでした。
1年目の反省点
初心者なりに1年を通して気づいたことがあったのでまとめてみます。
タイミングに気を付ける
タイミングは重要ですね・・初年度イマイチだったものの原因はこれが大きかったです。
- 土作り⇒種蒔き時期がずれてしまう
- 播種(種蒔き)⇒育成具合に影響が出る
- 間引き⇒遅れると根を張りきれず大きく育たない
- 収獲⇒遅れると固くなってイマイチの味わいになる
分かっていながらもウッカリしたりすることが多く、朝・夕などと毎日定期的に畑の見回りをすることが重要だと感じました。
家庭菜園、けっこう計画性が求められますね
作付け計画(レイアウト)をしっかり立てる
私は「失敗したくない」気持ちがかなり強い人間なので、どの野菜とどの野菜を組み合わせたらいいかを慎重に考えました。
しかし、土作りが追い付かず、場所が足りなくてやむを得ず無理矢理突っ込んだみたいなものも。。
ツルムラサキよ・・ごめんね。
これもやってみなければ分からなかったこと!良い経験になったので、次に生かします!
家庭菜園では連作障害は出にくいとは言われていますが、せっかくやるからにはなるべく成功させたいので計画をしっかり立てていきたいと思います。
実は気が早いので、2022年度の作付けプランは2021年の冬から考えていましたよ~ちょっと保留の部分もありますが
エクセルで管理しています。(5パターンくらい作り続けていたので、「いいから早く植えなよ」と夫が引き気味に言ってるやつです。苦笑)
初年度の倍以上の規模にしちゃったので頑張らねばです
草をもっと生やす
とにかく草がほしー!畑をはじめてからそう思うようになりました。
草は一般的に邪魔者扱いされますが、私は草を生やして野菜の栽培をする方法にしました。
- 自然農
- 自然菜園
- 自然栽培
など、いろいろと呼び方はありますが、これらの栽培方法では、草はとても大事なんですね。
草は、野菜の草丈以上になる前に根を残して刈り、野菜の株元に敷いて草マルチにします。刈った草は根を残すことによって再生し、根は深く張って団粒構造を土の仮想まで育み、草マルチは朽ちて地表から土を育みます。草マルチの下はいろいろな生きものの住処となり、病原菌や害虫がはびこりにくくなります。
竹内孝功『これならできる!自然菜園 耕さず空佐を生やして共育ち』(一般社団法人農山漁村文化協会、2012年)
我が家の庭は笹が蔓延していたので、建築時に根っこから笹を取り除きました。(取り除き切れていませんが・・汗)
そのため、草が十分に生えていなかったので、この本でも紹介されている、緑肥を蒔いて草を育てる方法で栽培したのです。
これが全然足りなかったですね。
草はあればあるほどいい!と思ったので、2年目からは空き地にも草をたくさん生やします。
家庭菜園初心者にも育てやすかったオススメ野菜9選
家庭菜園超初心者的、オススメ野菜をご紹介します。
あくまでも私が初年度に育てた中からのチョイスですが・・
水やりなし・肥料なしの最低限のお世話でも簡単に、しかも美味しくできた!
と思えた野菜です。
枝豆
枝豆は手間がかからないのに美味しくできる超オススメ野菜。
注意点とやるべきこと
- 播種後、芽が出るまでの間だけ、鳥に食べられないようネットを被せると安心
- 3,4粒ずつ蒔いて2本立ちで育て、一度だけ摘心する(頭頂部をカット)
- 花が咲いたら水分が必要なので、1週間~10日くらい雨が降らなければ水やりをする
枝豆は根っこに根粒菌がつき、それが空気中の窒素をアンモニアに変え植物に供給してくれます。そのため、やせた土壌でも育ち、様々な野菜と相性が良いため大活躍してくれます。
ミニトマト
トマトは大きければ大きいほど難易度が上がりますが、ミニトマトは簡単です!
注意点とやるべきこと
- 苗の植え付けと同時に支柱を立てて麻ひもなどで誘引する
- 最初の花が咲いたらわき芽かきをする
- 雨に濡れると実割れしやすいので対策する(上記写真のようになります)
わき芽かきをしたり枝が折れないよう都度誘引したりする必要はありますが、多少折れても実がついたのでなかなか強いと思います。
雨が降りそうな時は、完熟じゃなくても早めに収穫してしまって、常温で完熟するのを待てばOK!
大葉
最初はヒョロヒョロで大丈夫~?と心配になる大葉ですが、途中からの勢いが半端ありません。
注意点とやるべきこと
- 摘心する
- 大葉が採れすぎてちょっと飽きるくらいなので、お料理のバリエーションが色々あると良い
難しいことは何もありません!
こぼれ種で翌年も同じ場所に生えてきてくれるのもまた最高!
ズッキーニ
ズッキーニは雌しべと雄しべの開花のタイミングさえ合えば次々に実がなってくれるので、一生懸命消費した感じがあります。
注意点とやるべきこと
- うどん粉病がでたら早めに重曹水をかけるなど対策する
- 雄しべが咲いたら人工授粉する(写真のようにミツバチも来てくれるが人工授粉すると確実)
- 実がなって大きくなりすぎるまで放置すると株全体が疲れやすいので若いうちに収穫する
うどん粉病を放置したり実を大きくしすぎたりしてしまうと寿命が早くくるので、見つけたら早めの対策が吉!
バジルなどのハーブ類
実は私、畑に直播きするのではなくこの写真のようにポット育苗するのが何故か苦手。
しかもバジルは本来、寒い地域では保温育苗しますが、それもしませんでした・・にも関わらず、バジルソースを3回作ったりその他の料理でも使えるくらい収穫することができました!
注意点とやるべきこと
- バジルはトマト・ナスなど他の野菜とも相性が良いが、ハーブ全般においては野菜との相性が良くないものが多いので相性をみる
- バジルは摘心することでどんどん増える
- オレガノなどかなり増えるものがあるので、すぐに食べきれないものは乾燥ハーブにする
ハーブは様々な料理に使えますし、蜜源になったり虫よけ効果もあったりするので複数つくりたいですね!
サツマイモ
サツマイモは、やせた土壌でも簡単に育つ野菜で、長期保存も可能なので大変オススメです。
注意点とやるべきこと
- 苗の植え付け前日まで、根元だけ水につけて太陽にあてる
- つるが伸びてきたら不要な根を切りつる返しをし、養分が葉ではなく実にいくようにする(写真の通り)
- 傷をつけないように気を付けて収獲し、しっかり乾かす
苗を植え付けた直後に枯れたようになり心配になりますが、そういうものなんだとか!
大根
アブラナ科の大根は虫がつきやすいので、念のためある程度の大きさになるまで虫よけネットの中で育てました。
注意点とやるべきこと
- 畝は排水を良くしておく
- 間引きの手間をかけたくないなら、30センチ程度の株間をとって3,4粒ずつ点まき
- 収獲が遅れるとスが入り味が落ちるので早めに収穫する
同じ根菜類としては、ラディッシュとカブも同様に簡単でオススメです!
小松菜とからし菜
最後まとめてしまってすみません・・手抜き感がありますが混植してたため一緒に写真にうつっていまして。
注意点とやるべきこと
- アブラナ科なので虫くいは気を付ける
- どんどん間引いてベビーリーフとして食べる
- 大きくなりすぎる前に収穫する方が柔らかくて美味しい
最初の土作りにはバーク堆肥・米ぬか・油かすなど入れていますが、肥料はまったく必要ありませんでした。
念のため虫よけネットをしたので検証できていませんが、虫は赤い色を嫌うようで、からし菜と一緒に他のアブラナ科の野菜を育てるといいそうです!
まとめ:美味しく安心して食べられる家庭菜園オススメします!
以上、家庭菜園1年目の結果と初心者でもできたオススメ野菜についてまとめてみました!
実は土に触るのも好きじゃなかった私・・それが今では土に触ると不思議と安心するように変わりました。
ストレスを感じることがあっても畑で土いじりをしていると、とてもリフレッシュできるんです。
もちろん、自分で作る野菜はとても安心して食べられますし、何より美味しく感じます。
面倒くさがりの私でも家庭菜園ができたので、これから家庭菜園をしてみたいけどできるか不安・・と思われる方には是非挑戦してみてほしいなと思います!
ちなみに都会暮らしでお庭がない・ベランダが十分な広さがないという方は、みんなで育てて、みんなで食べる【シェア畑】
- 首都圏と関西の計116か所の農園で提供している、畑レンタルサービス
- 農具、資材、なんと種や苗、肥料まで準備されているので手ぶらで通える
- 菜園アドバイザーが週4日以上勤務しており、初心者でも安心のバックアップ
- 農薬・化学肥料は使用しない
- 水道・トイレ・休憩スペースなどの施設や芋掘りなどの季節を感じるイベントも
自治体が運営している市民農園と違い、内容が大変充実していますが、更にすべて基本料金に含まれているというので驚きですね。
\ 料金は畑によって異なるのでチェックしてみてくださいね /